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ぼくの人生最大の危機は、お尻に来ました。
痔ろう、辛い病気です。痛くて、夜、布団に入っても、
とても眠れませんでした。それほど、悪化していたのです。
仕事にかまけて放っておいたのが、ここまで悪化させてしまった原因とか。
当然、入院し手術となりました。
患部及びその周辺の部分を手術によって取り除くのです。
大変なことになったと思いながら、ぼくは会社に電話を入れました。
「どうだ?」と、電話に出た上司がぼくに聴きました。
「入院です」と、ぼくは答えました。
すると「“要するに、お前、どこが悪いんだ。腰って話を聞いてるが・・」と、
また聞かれました。
ぼくは隠すわけにもいかず、
「いえ、腰ではありません。お尻です。痔ろうだそうです。
中が膿んでそれで痛かったわけでした」と、正直に答えました。
すると、電話の向こうから、
まるで今まで押さえ込まれていた空気が一気に吐き出されるように、
ハハハッ、ハハハッと笑い声が聞こえてきました。
笑い声はしばらく続いておりました。
ぼくは、仕方なく、それが収まるのをじっと待っておりました。
すると、「それで、痛みは、まだあるのか」”と、
ようやく息を整えた上司の声が、また聞こえてきました。
「いえ、患部から膿を出したら、痛みがまったくなくなりました。
ただ、患部とその周辺を取り除かないと、また再発するそうです。
そのため入院することになりました」
「そうか、分かった。まず、身体をしっかりと直せ」
「それと、あの、仕事のことですが・・、なるべく早く退院出来るように・・」と、
ぼくが言うと、「病人が、そんなこと気にするな。いいから、まずは、身体を直せ」
とのことでした。
ちなにみ、医者の話では、ぼくの入院は約三週間位だろうとのことでした。
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